化粧品売り場の決まり文句

化粧品売り場の美容部員は、どうして皆あんなに綺麗なのだろう。
もともと綺麗な人ばかり集めているのか、化粧品がいいのか、それとも化粧の仕方が上手いのだろうか。

私は化粧の仕方が解らない。鏡を見ると、しわとたるみで老人の老け顔になっている。
でも、しかたないので、今日も適当に塗って出かけてきた。

美容部員さんは、私の顔をみながら、「お化粧が上手ですね。とてもお綺麗です」と言った。
そんな筈がない。

カタログをみながら私にあった商品にマーカーを付けてもらって、サンプルを3つもらって店を出た。
腕にサンプルを入れてもらった紙袋を持って歩いていた。

数件のお店をまわり、小さな店の店頭のアイシャドウに目が止まった。
すぐに店員が寄ってきて、「つけかたを教えましょうか」と言った。

私の顔を見ながら、「化粧が上手いですね。目もぱっちりしているし、肌が明るいので素敵です」と言った。
そんな筈がない。私の目は最近特に小さくなった。

それでも、続けて2人の女性に「お化粧が上手い。綺麗だ」と言われると、そんな気になってくるのがおそろしい。
鏡の中の自分が、確かに化粧前より綺麗だ。
目がぱっちりしてきて、おまけに少し二重まぶたになっている…こっちの方がコワイかも。